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産直 北海道産味付数の子(昆布しょうゆ味)

丁寧な作業が生むパリッとした歯ごたえと自然な色

おせち料理でおなじみの数の子。国内一の産地である北海道では、
国産・無漂白にこだわった商品が、手間暇かけて作られています。

戻ってきたニシン

はじけるような独特の歯ごたえが魅力の数の子。お正月に欠かせない存在です。その多くが外国産ということをご存じですか? 数の子はニシンの卵巣を塩漬けにしたものですが、乱獲で1950年代中頃から国内ではほとんどニシンが獲れなくなりました。厳しい漁獲制限や稚魚の放流に取り組み、ようやく漁獲量が回復したのが7~8年前のことです。

2017年に発売した「産直 北海道産味付数の子(昆布しょうゆ味)」は、無漂白にこだわり、調味済みで、食べやすくカットした商品。ニシンが水揚げされる厚田漁港にほど近い、ぎょれん総合食品株式会社(北海道小樽市)が製造しています。同社の大潟おおがたあゆむ社長は「北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)グループの加工場なので、北海道で水揚げされるものを扱うことが使命。カナダ産も扱っていますが、北海道産の比重が高くなってきてうれしいです。石狩湾で獲れるニシンの卵巣は大きくて厚みがありますし、漁師さんが成熟度合いを見極めて水揚げしているので、卵が完熟しているんですよ」と誇らしげに話します。

お正月はもちろん、ぜひ普段の食卓にも! 大潟さん、斉藤さんの写真

左からぎょれん総合食品株式会社 代表取締役社長 大潟歩さん、営業部 斉藤公輔さん

丁寧に作るからおいしい

数の子を無漂白で仕上げたこの商品は、さまざまな水産加工品を製造する同社の中でもダントツで手間がかかります。しかし手を抜くことはありません。

「大切なのは全ての工程を丁寧に行い、真心を込めて作ること。お正月に食べるものだから、おいしくて安心できるものをお届けしたい。私が知る限り、この工場はグループ内で一番作業が丁寧で、全員が妥協せず取り組んでいます」と語る大潟さん。

営業部の斉藤さいとう公輔こうすけさんも「毎年他社製品と食べ比べるのですが、当社の数の子は歯ごたえがしっかりしています」と胸を張ります。「多くの数の子は漂白し均等に黄色くなるよう仕上げていますが、この商品は漂白しないので卵がダメージを受けず、本来の風味が感じられます。味付けにも自信があります。いろいろ試した中で昆布しょうゆが一番合うので、この味をもっと多くの組合員さんに知っていただき、やっぱり数の子はぎょれんのあの味だよね、と思ってもらえるよう頑張りたいです」

まだまだ希少な国産ニシンの卵を使ったこだわりの商品は、小気味の良い歯ごたえと昆布しょうゆとの相性の良さ、そしてそのまま食べられる手軽さも魅力。お正月にはこの数の子で、石狩湾の恵みを感じてみてください。

産直 北海道産味付数の子(昆布しょうゆ味)
ができるまで

1. 腹立て・急速凍結

1~3月、産卵期のニシンが石狩湾で水揚げされ、加工場に運ばれます。卵巣は生の状態だとやわらかいため、まず冷凍。卵巣が変形しないよう腹を上にしてニシンを並べ、冷凍庫に入れます。

2. 解凍・腹出し

5月頃から加工作業を開始。まず冷凍していたニシンを水に漬け、空気を入れて泡立てながら均一に解凍します(写真A)。作業場(B)へ移したら、卵を傷つけないよう先端が丸くなった包丁で腹を割き(C)、卵巣を素早く取り出します(D)。身は身欠きニシンなどの原料に。

解凍・腹出しの様子
解凍・腹出しの様子

3. 塩締め

決められた量をざるに入れ、水槽内で塩水に漬けます(写真E)。数日かけて何度も水を取り替え徐々に塩分濃度を上げることで、漂白せずとも血が抜けて鮮やかな黄色に(F)。また卵が硬くなってパリパリとした食感になります。最後は限界まで食塩を入れ塩締めにし(G)、10月ごろまで漬け込みます。

塩締めの様子 塩締めの様子
解凍・腹出しの様子

4. 選別・カット・脱皮・脱塩

付着している皮やうろこなどを取り除き、目視で品質を確認。一口サイズにカットし(写真H)、表面の薄皮を酵素で溶かし、1日かけて塩を抜きます。

選別・カット・脱皮・脱塩の様子 選別・カット・脱皮・脱塩の様子

5. 調味液充填じゅうてん・包装・出荷

計量して規定の量を袋に入れ、調味液を充填(I)、空気を抜いて密封し、冷凍。包装して金属検出器や重量チェッカーを通して(J)、箱詰め・出荷します。

調味液充填・包装・出荷の様子

【広報誌2025年11月号より】