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食の安全(回答)

Q:1-1.コープデリグループでは、『食の安全』をどのように考えているのですか?
A:「リスク分析(リスクアナリシス)」を徹底し、リスクを最小限におさえることが、食の安全につながると考えます。

食品を供給するために忘れてはならないことは、まず量的に十分な食料を安定的に確保するフードセキュリティ(食品安全保障)です。その上で、食品の安全性確保のためには、異物の混入や微生物の汚染を防ぐ衛生的な管理(フードセーフティ)が重要であり、従来、さまざまな施策が実施されています。さらにフードディフェンス(食品防御)とは、衛生的な管理を前提として、人が意図的に農薬などの毒物や健康に危害を及ぼすものを混入する食品汚染の防止を図り、食品安全を確保することです。

・フードセキュリティ(食品安全保障)
・フードセーフティ(食品安全)
・フードディフェンス(食品防御)

この食品安全3つのキーワードがしっかりと機能していることで、皆さんの食卓に安全な食品がお届けする事が出来ます。

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また、食の安全を考える上では「ハザード(危害要因)」と「リスク(危険度)」、「量の問題」が重要になります。
たとえば生命の維持に必要なミネラルである塩も、長期間過剰に摂取すれば高血圧などを引き起こす可能性(リスク)があり、短期間に多量に摂取すれば最悪死に至る場合すらあります。通常は非常に小さな塩の「ハザード(危険要因)」も、多量の摂取(量)によっては高リスクとなってしまいます。
このように100%安全な食品はありません。どんな食品もなんらかのハザードがあります。食品に含まれるハザードを摂取することによって人の健康に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、健康への悪影響の発生を防止する、またはリスクを低減するための「リスク分析(リスクアナリシス)」が重要です。
ハザードの程度に応じた安全な摂取量を科学的に評価する「リスク評価」、その評価を基に、健康危害が発生しないように基準やルールを決め、生産者から消費者までのフードチェーン全体で管理する「リスク管理」、さらに、これらのリスク評価やリスク管理について、組合員や消費者と事業者および行政が意見交換する「リスクコミュニケーション」。この「リスク評価」「リスク管理」「リスクコミュニケーション」を組み合わせた「リスク分析(リスクアナリシス)」を徹底し、リスクを最小限におさえることが、食の安全につながると考えます。

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Q:1-2.コープデリグループの『食の安全』の取り組みはどのようになっていますか?
A:食品安全3つのキーワードがしっかりと機能していることで、皆さんの食卓に安全な食品をお届けする事が出来ます。

食品に関するリスク分析(リスクアナリシス)が徹底されているうえで、フードセキュリティ(食品安全保障)、フードセーフティ(食品安全)、フードディフェンス(食品防御)、この食品安全3つのキーワードがしっかりと機能していることで、皆さんの食卓に安全な食品をお届けする事が出来ます(参照:Q1-1)。

コープデリグループでは食品安全・品質保証の基本的考え方として以下の5つの基本方針を掲げています。

1.商品の企画から、提供するまでの全ての工程における管理(フードチェーン全体の総合的、体系的取り組み)
2.食品の仕入れに関する管理(日本生協連やお取引先との協力・協同の取り組み)
3.食品安全・品質保証にかかわる法令順守の徹底
4.食品に関する正確かつ適切な情報提供の積極的推進
5.食品を取り扱う職員としての主体的力量の向上

この基本方針を徹底することで、組合員・消費者にお届けするすべての食品の安全性確保に努め、一人ひとりに満足していただける、求められる品質を実現します。

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Q:1-3.農薬や食品添加物は、からだに悪い影響を与えるって、本当ですか?
A:からだへの悪影響が発生するかどうかは、体内への摂取量によって決まります

からだへの悪影響が発生するかどうかは、体内への摂取量によって決まります(参考:Q1-1リスクとハザード)。
農薬や食品添加物は、「健康に影響を及ぼさない量(許容量)」(参考:Q1-5一日摂取許容量)を基に使用量が決められているので、生産者や製造者が適切に農薬や食品添加物を使用している限り、健康への影響はありません。
農薬や食品添加物は、体内に取り入れても、一定量までは影響を示しませんが、その量を超えると影響の度合いが大きくなっていきます。
どのくらいの量なら体に影響を与えないのか、その量は農薬や食品添加物ごとに異なります。それぞれに「健康に影響を及ぼさない量」、つまり「許容量」があり、それらは科学的に評価されています。

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Q:1-4.人工的なものよりも、天然のものがいいのではないでしょうか?
A:「科学的に安全性が証明されているかどうか」で判断することが大切です。

食品としての安全性は、人工的なもの、天然のものを問わず、「科学的に安全性が証明されているかどうか」で判断することが大切です。
たとえば、2004年(平成16年)に発がん作用を示す可能性があるとして使用禁止になったアカネ色素は、植物由来の天然の着色料でした。また、天然の食品に含まれる物質の中には、フグ毒やきのこ毒、ジャガイモのソラニン、カビ毒のように、健康への悪影響を及ぼすものが多数あります。

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Q:1-5.一日摂取許容量(ADI)とは何ですか?
A:人が一生にわたって毎日摂取し続けても、健康上の問題が生じないとされる量のことです。

一日摂取許容量(ADI)とは、ある化学物質を人が一生にわたって毎日摂取し続けても、健康上の問題が生じないとされる量のことです。
動物を用いた各種毒性実験を行い、それらのうち、影響がでない最も低い無毒性量(参照:Q1-7)を安全係数(通常、100)で割って設定しています。

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例えば、「検査の結果、○○産のタマネギから殺虫剤イミダクロプリドが残留基準値(0.07ppm)を超える0.15ppm 検出しました。」という発表があった場合を考えてみましょう。(参照:Q2-3残留基準値)

イミダクロプリドのADIは0.057mg/kg 体重/日です。 今回検出したイミダクロプリドの濃度は0.15ppm です。

⇒ 体重50kg の人で計算すると、毎日19kg のタマネギを生涯食べ続けても健康への影響はありません。
〔0.057×50÷0.15=19(kg)〕
⇒ 体重20kg の子どもで計算しても、毎日7.6kg のタマネギを生涯食べ続けても健康への影響はありません。
〔0.057×20÷0.15=7.6(kg)〕
実際は、7.6~19kg のタマネギを毎日食べ続ける事は不可能です。そのため、通常食べている量だったら健康影響はないということです。

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Q:1-6.急性参照用量(ARfD)とは何ですか?
A:一度に大量に食べても人の健康に影響が出ない量のことです。

急性参照用量(ARfD)とは、一度に大量に食べても人の健康に影響が出ない量のことです。
動物を用いた試験で認められた影響から1回あるいは1日以内の摂取で起こる可能性のある影響を拾い出し、それらのうち、影響がでない最も低い無毒性量を安全係数(通常、100)で割って設定しています。

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Q:1-7.無毒性量(NOAEL)とは何ですか?
A:有害影響が認められなかった最大投与量のことです

ある化学物質について何段階かの異なる投与量を用いて行われた各種の毒性試験において、有害影響が認められなかった最大投与量のことです。通常は、様々な動物試験において得られた個々の無毒性量の中で最も小さい値を、その物質の無毒性量としています。

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