“植物由来成分の化粧品を使いたい"、そんな組合員の声に応え、コープのオリジナル化粧品として1999年に誕生した「フリーリア」。コープらしく"産地や生産者が見える化粧品"ということにこだわって、宮城県にフリーリア専用のバラ園を作り、そこで大切に育てたバラから、肌を美しく保つ美容バラエキスを抽出しています。
花が強い紫外線を浴びても、みずみずしくきれいに咲き続けられるのは何か秘密があるのでは? そんな思いから、商品開発がスタート。桃、桜、あじさい、ひまわりなど、50種類以上の植物の葉、茎、花びらなどで研究・分析を重ねた結果、紫外線による老化から肌を守る成分や、保湿効果のある成分がバラの花びらに多く含まれていることを発見しました。
「バラの栽培は、子どもを育てるのと同じです。暑い日に自分の喉が渇けば、バラも同じ。水を与える回数を増やしますし、季節の変わり目は体調を崩しやすいので、肥料を小まめに与えます」。そう話すのは、バラの生産者 鎌田哲也さん。広大な敷地で、約1万6,000株のバラを育てています。
バラは5~11月にかけて4~5回花を咲かせます。8分咲きになると香りがフワァーっと一気に強くなり、美容バラエキスの成分が一番抽出できるのだそうです。
「摘み取りは、バラを傷付けないように手作業が一番。8分咲きといっても見た目だけでは分からなくて、触ると花の芯がまだ硬いこともあるので、指の感覚が大切なんです。この時期は、ずっとバラに触れているので、手にバラの香りが付くんですよ」と笑います。
花を摘み取った後は、次の花が咲きやすいように枝を切る作業を行います。「品種ごとというより、1本1本、株の性格を見て行うように心掛けています。枝の数も多いし、トゲもあるから大変だけど、枝葉が込み合うと空気がよどんで病気になりやすいですからね。先々の成長具合を考えながら、日々格闘しています」
摘み取ったバラは集められ、目視で傷んだ花を取り除いた後、がくをつまんで花びらをばらします。バラは、がくからの香りが強いので、作業場の周りは芳しい香りに包まれます。
「やりがいを感じるのは、大きくて、香りの強い花を咲かせることができたとき。毎年、気温や日照の条件は違いますから、日々、悩みながらの作業なんです。だから、うまくいくとやっぱりうれしいし、ホッとしますね」
専用バラ園で丹精込めて育てられたバラから生まれた化粧品シリーズ、フリーリアを、ぜひお試しください。