「放射線」は物質を透過する、高いエネルギーをもった光線に似たもので、この放射線を出す能力を「放射能」といい、この能力をもった物質を「放射性物質」といいます。
放射性物質が放射線を出す能力を表す単位が「ベクレル(Bq)」、放射線による人体影響を表す単位が「シーベルト(Sv)」です。(参照:Q5-1)
国は放射線被ばくのリスクについて、通常の一般生活で受ける放射線量を除いた追加の放射線量が、生涯累積でおおよそ100ミリシーベルト以上となる場合に放射線による影響が見出される可能性があり、一方、追加の累積線量100ミリシーベルト未満の健康影響は放射線以外のさまざまな影響と明確に区別できない、と評価しています。
この評価に基づき、食品衛生法では食品からの年間の被ばく線量上限を1ミリシーベルトとするために、食品中の放射性セシウムの基準値を設定しています。
厚生労働省では、食品からの放射性物質の摂取量調査を2011年9月より、毎年2回実施しています。2012年2月の調査以降、年間で食品中の放射性セシウムから受ける線量は、食品衛生法に基づく基準値を設定した際の根拠とした線量である1ミリシーベルト/年の1%(0.01ミリシーベルト/年)を大きく下回っています。
日本生協連では、家庭の食事からの放射性物質摂取量調査を実施しています。
家庭の食事からの放射性物質摂取量調査について
コープデリ商品検査センターでは、食品の放射性物質検査を実施しています。
放射性物質の自主検査結果