理念とは私たちコープデリグループの存在意義であり、使命です。コープデリグループに加入するコープの組合員と、グループで働く役職員がともに掲げ、多くの人々とともに実現していくことを呼びかけるメッセージでもあります。
「co-operative」(協同組合)の略語であり、生協の通称としてなじみの深い「co-op」を冒頭に掲げ、生活協同組合の理念であることを明確にしました。また、世界中に協同組合の輪が広がっていくことへの願いも込めました。
「ともに」は協同組合の原点である協同の心を表しています。協同とは、一人ひとりがくらしを良くするために行動し、ふれあい、学びあい、教えあい、助けあう精神とその行動です。私たちは、だれもが生協に参加できることを大切にします。
「はぐくむ」には「豊かにくらしたい」という一人ひとりの願いを大切にし、地球を守り、人間を尊重し、生命を慈しみながら、より良いくらしと未来を創造していく決意が込められています。
自然と人間、個人と社会、消費者と生産者、あなたと私など、それぞれの多様なあり方を尊重し、違いを乗り越え、「くらし」と「未来」をはぐくんでいきます。
生協の歴史は、一人ひとりの力は小さいけれども、地域の人々が話し合い、協力しあって、くらしや地域をより良くしようとしてきた活動に満ちあふれています。
時代がかわっても、人々がくらしの豊かさを願う気持ちは変わりません。生協には食べ物のことから健康や子育てなど、くらしに関するコミュニケーションを広げ、より良いくらしや社会をつくり上げていく役割が、これからも期待されています。
また、世界最大のNGOとして、国際社会の相互理解を基礎とした平和の実現や、人が自然と共生できる社会システムづくりを通して、持続可能な社会をつくり、次世代へ継承していくことが、いっそう求められています。私たちは正直・公正であることを大切にし、事業と活動を通じて、豊かなくらしと未来を創造していきます。
食の安全と安心を第一に、宅配事業と店舗事業を通して、食卓に笑顔をお届けし、食の文化に関与している自覚を持ち、組合員のくらしに生涯にわたって貢献します。
組合員のくらしや地域社会で生まれた課題の解決に向けて、地域の団体・人とつながり、地域の多様性を認識し、協同して各地域で多彩な取り組みを推進します。組合員は全世帯の半数を超えることをめざします。
時代を見据え、先進性を持ち、組合員に優しく地域を豊かにするコープとして、誰にも寄り添った生協となり、地域から“身近に生協があって良かった”という“頼られる存在”をめざします。
私たちの連帯のレベルを高め、全国の生協や行政・諸団体と連帯・連携の輪を広げ、くらしに関わる課題、環境・食料など地球規模・国際的な取り組みを進め、未来の組合員につながる協同を育んでいきます。
掲げたビジョンを実現していくために、どのように行動していけば良いかを示す具体的な方向性を4つのプログラムとして設定します。
私たちは、“食を中心とした事業”を幹として、くらしを支える事業の枝をのばし、組合員一人ひとりの“現在と未来のくらし”に、生涯にわたって貢献します。
私たちは、事業と活動を通して組合員のくらしと地域のニーズを行政・諸団体と協同し、実現していきます。
私たちは、コープデリグループ、都県および全国の生協との連帯をさらに推進していきます。
私たちは、常に組合員の願いに応え、“人に優しく”、“誇りが持てる”組織づくりをめざします。