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おすすめ!コープの商品国産レモン(有機栽培)愛媛のかんきつ農園が届けるまろやかな酸味と爽やかな香り急勾配の山の斜面に広がる園地で、太陽の光をたっぷり浴びて輝くレモン。約25年前から有機栽培に取り組む生産者は、「より安全でおいしいものを」と自信を持って育てていました。有機JAS認証化学的に合成された肥料や農薬の使用を避けることを基本として、自然界の力を生かし生産する有機栽培がされた商品が受ける認証。このマークがないものは「有機」「オーガニック」と表示できません。04体の異変を機に有機栽培へ有機栽培で皮まで食べられるから、みさらうんしゅうしょうたろう5年前、料理やお菓子に大活躍のレモン。産地は、温暖な気候でかんきつ栽培が盛んな愛媛県・今治市の三皿園です。三皿園は明治時代から続く農家で、温州みかんやあまなつなど多種類のかんきつを栽培、レモンの園地は約2割を占めます。有機栽培を始めたのは約24代目の故・越智章太郎さんでした。「きっかけは、夫の全身にじんましんが出たこと。足の裏以外は全部発疹に覆われ、見ていられないほどでした」と振り返るのは、妻の日出子さん。「最初は飼い犬にノミがいるのかと犬をお風呂に入れ、家中の畳を上げて消毒しました。それでも良くならないので病院に行っていろいろな検査をしましたが、原因は特定できませんでした」章太郎さんは当時苗木の育成に使っていた農薬を疑い、散布を中止。すると症状が改善したことから、有機栽培への移行を決めました。しかし有機栽培は、雑草を手作業で刈る必要があり、病害虫の管理にも多くの時間と労力がかかります。隣接する園地の友人から「あんたのところから虫が飛んでくる。草が入ってくる」と文句を言われたことも。そうした中でも「体に悪いものを消費者には届けたくない」と試行錯誤を繰り返し、2005年に全園地で有機JAS認証を取得。現在は園地を7・6ヘクタールまで広げています。有機栽培の園地では、イナゴやバッタ、トンボなどたくさんの虫が飛び交いますち生産者の越お「傷があっても形が悪くても、香りが高く、えぐみの少ないのが自慢のレモンです」こ出子さん。智日ひで